睡眠と身体状態

睡眠と身体状態

睡眠を単なる休息時間としてだけ見ているわけではありません。

睡眠中、
カラダは無意識の中で、
重力に適応しながら、
最も負担が少ないバランスを探し続けています。

そのため、
寝る向き、
寝返り、
足の位置、
身体のねじれなどにも、
現在の身体状態が現れている場合があります。

こうした睡眠中の身体状態も、
body-state SCIENCE(身体状態SCIENCE)
の一つとして確認しています。

睡眠中もカラダは働いている

カラダは、
眠っている間も働き続けています。

呼吸、
循環、
回復、
適応、
バランス調整など、
私たちが意識していない間も、
カラダは常に全身を使いながら働いています。

そのため、
睡眠を、
単なる停止や休憩としてではなく、
カラダが無意識の中で働き続けている時間として考えています。

仰向けが苦手な理由

一般的には、
「仰向けが正しい姿勢」
のように考えられる場合があります。

しかし、
単純にそう考えているわけではありません。

長期間同じ身体状態が続いている場合、
カラダは現在の状態に適応しています。

平らなベッドに仰向けで寝るということは、
肩、
背中、
骨盤などが、
現在の身体状態として自然に接地できる必要があります。

しかし、
身体が一定方向へねじれた状態へ適応している場合、
肩、
背中、
骨盤のバランスが一致しておらず、
平面へ置かれた瞬間に、
身体を戻されるような抵抗が生まれる場合があります。

つまり、
現在の身体状態では、
仰向けになることで、
逆に負荷を感じる場合があるのです。

すると、
横向き、
足を曲げる、
身体をねじるなど、
現在最も負担が少ない姿勢を、
無意識に選択する場合があります。

寝返りにも身体状態が現れる

寝返りにも、
現在の身体状態が現れている場合があります。

同じ方向ばかり向く、
一定方向へ寝返りしやすい、
片側だけが楽なども、
カラダが重力の中で、
最も安定しやすい位置を探している表現の場合があります。

こうした睡眠中の動きも、
単なる癖としてではなく、
身体パターンの一つとして見ています。

身体は「逃げる」ことで適応している場合がある

カラダは、
負荷が集中している状態の中でも、
全身を使いながらバランスを取ろうとしています。

そのため、
身体をねじる、
横向きになる、
足を組むなど、
一定方向へ「逃げる」ことで、
現在の負荷を減らそうとしている場合があります。

これを単なる悪い癖としてではなく、
カラダが適応している身体パターンとして考えています。

「真っ直ぐ」と「自然」は同じではない

本人は、
真っ直ぐ寝ているつもりでも、
実際には身体中心から外れた状態へ適応している場合があります。

つまり、
頭で感じている感覚と、
カラダが実際に表現している状態は、
必ずしも一致しているとは限りません。

長期間同じ身体状態が続いている場合、
カラダはその状態を「普通」として覚えていきます。

そのため、
本人にとって自然な姿勢でも、
実際には、
一定方向への重心偏位や、
構造的ストレスが現れている場合があります。

睡眠と正中

正中を、
単なる見た目の真っ直ぐとして見ているわけではありません。

正中とは、
カラダが重力の中で、
最も自然にバランスを取りやすい中心のことです。

しかし、
固定した身体パターンが続いている場合、
現在の適応状態では、
本来の正中へ戻りにくくなっている場合があります。

そのため、
睡眠中にも、
カラダは現在最も負荷の少ない位置を探しながら、
無意識にバランスを取り続けています。

睡眠と上部頸椎

上部頸椎は、
頭部と背骨をつなぐ重要な部位です。

そして、
頭部バランスは、
全身の重心バランスとも深く関係しています。

そのため、
上部頸椎の可動性制限や、
神経の働きへの干渉が続いている場合、
カラダは全身でバランスを補正しようとします。

その結果として、
睡眠姿勢、
身体のねじれ、
寝返り方向などにも、
一定の傾向が現れる場合があります。

睡眠とbody-state SCIENCE

睡眠も、
body-state SCIENCE(身体状態SCIENCE)
の重要な考え方として整理しています。

グラフパターン、
姿勢、
身体バランス、
身体パターン、
正中、
睡眠姿勢などは、
別々の現象ではなく、
「同じ身体状態の別表現」
として確認しています。

そして、
カラダが時間経過の中で、
どのように適応し、
どのような身体状態を表現しているのかを、
継続的に確認しています。

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