アトピーでつらいのは、皮膚に赤みや乾燥が出ることだけではありません。
何よりつらいのは、痒みが続くことです。
夜になると痒みが強くなり、眠れない。かいてはいけないと思っていても、気づくとかいてしまう。
そのあと皮膚が赤くなったり、傷のようになったりして、また不安になる方も少なくありません。
痒みは生活にも影響します
痒みは、我慢すれば済むものではありません。
仕事や勉強に集中できない。服が触れるだけで気になる。夜中に目が覚めてしまう。
お子さんの場合は、寝ている間にかいてしまい、朝起きると皮膚が赤くなっていることもあります。
その姿を見る親御さんも、「どうしてあげればいいのだろう」と不安になると思います。
アトピーの症状は、見た目だけでなく、眠りや気持ちにも影響します。
睡眠や身体全体の巡りについては、
アトピーと身体の巡り
でもお伝えしています。
赤み・乾燥・掻き壊し
アトピーでは、赤み、乾燥、皮膚のごわつき、掻き壊しなどが繰り返し現れることがあります。
一度落ち着いたように見えても、また痒みが出る。赤みが引いたと思ったら、乾燥が強くなる。
皮膚の状態が変わるたびに、「また悪くなったのではないか」と感じてしまうこともあります。
この繰り返しが、アトピーのつらさを大きくしています。
かいてしまう自分を責めないこと
痒みが強い時、かかないようにするのは簡単ではありません。
分かっていても、無意識にかいてしまう。寝ている間にかいてしまう。
そのあと皮膚が荒れているのを見ると、自分を責めてしまう方もいます。
けれど、アトピーと向き合う時に大切なのは、かいてしまったことを責め続けることではありません。
まずは、痒みがそれほど大きな負担になっているということを理解することです。
症状はカラダからのサイン
赤み、痒み、乾燥、掻き壊し。
それらは、ただ皮膚の表面に出ているだけではなく、カラダが何かを表現しているサインとして見ることもできます。
もちろん、つらい症状がある時には、無理をせず適切なケアが必要な場合もあります。
ただ、症状を抑えることだけに意識が向きすぎると、カラダが何を伝えようとしているのかを見落としてしまうことがあります。
アトピーがなぜ繰り返されるのかについては、
アトピーが繰り返す理由
でも触れています。
症状を入口にして、カラダを見ていく
アトピーの症状は、日によって変わります。
痒みが強い日、赤みが目立つ日、乾燥が気になる日、少し落ち着いて見える日。
そのたびに不安になるのは自然なことです。
けれど、症状だけを追いかけていると、カラダがどのように働こうとしているのかが見えにくくなります。
皮膚に現れている症状を、カラダを理解するための入口として見る。
アトピーと向き合ううえで、その視点が大切になります。