「姿勢は人を表す」と言われるように、見た目の姿勢だけでなく、物事に向き合う“心の姿勢”までもが、その人の生き方や考え方を映し出します。
姿勢は、他人が作るものではありません。これまでの生活習慣、職業、環境などに適応してきた結果としての“あなた自身の姿”なのです。
例えば、長年うつむいた姿勢で仕事をしてきた医療従事者や、肩と顎を独特の角度で構えるバイオリニストなどもそうです。彼らの姿勢は、身体がその仕事に順応し、バランスを取ってくれた結果なのです。
では、「歪み」は本当に悪いことでしょうか?
私たちはつい、真っ直ぐな姿勢が「正しい」と思いがちです。しかし、長年その人が築いてきた適応を、他人の価値観で「正す」行為は、身体の自然なバランスを壊してしまう危険もはらんでいます。
もちろん、構造的なストレスが原因で不調が現れることも事実です。しかし、「骨盤が歪んでいるから矯正が必要だ」と決めつける前に、その歪みがどうやって形成されてきたのかを見つめ直す必要があります。
他人が「正しい」と思う姿勢に無理やり当てはめるのではなく、カラダ自身が内側からバランスを取り戻していくプロセスが大切です。
本日午前に来られた26歳女性の例です。5月・6月・9月の合計3回、頚椎1番(アトラス)へのアジャストメントを行いました。その変化をご覧ください。(※5月の写真は撮影方向変更のため反転しています)
“整える”とは、“戻す”ことではありません。カラダの内側にある力が自然に最良の状態へと導いてくれることを、私たちは信じています。