ぎっくり腰原因

ぎっくり腰は、不自然な姿勢や不用意な動作、中腰の姿勢、同じ姿勢を長時間続けたりすると起こりやすいと言われています。

ぎっくり腰は、すべての人に起こることではありません。人の身体は2本足で立ち、2本の腕を自由に使い、動けるように進化してきました。同じ作業をしてもなんともない人は多いのです。

ぎっくり腰になる人には潜在的な原因が元々あったのです。重力に逆らって2本足で生活していますので、体幹を支える背骨、骨盤にその人特有の構造的ストレスが集まるポイントが出来てしまうのです。

背骨に集まれば椎間板にダメージが。骨盤が支えきれなくなると仙腸関節を痛めてしまいます。それでも、人のカラダシステムは何とか動けるように他の部位が補完して動きを補ってくれているのです。

その状態の人が気付かずに無理を続けることで、カラダシステムは補完する限界を迎え、魔女の一撃が起こるのです。急性ですから患部には炎症が起こり、周りの筋肉などの軟部組織にも影響が拡がります。

仙腸関節の問題

痛みの原因は腰や骨盤の筋肉、筋膜、じん帯、軟骨(軟部組織)の損傷によるもので、特に多いのが骨盤部位の仙骨と腸骨の2つの骨からな仙腸関節に付着する軟部組織の損傷により起こるギックリ腰です。

骨盤を支えている筋肉が弱くなることによりズレるということと、仙腸関節を構成する軟部組織そのもの自体の機能すなわち関節の動きをスムーズにし、かつ体重を支える機能を維持する栄養分の不足により、仙腸関節の体を支持する能力が低下し腸骨が後下方にズレる、ということが考えられています。

骨盤を支えている筋肉が弱くなる原因には腹直筋などのように、上から支えている筋肉群と、大腿四頭筋などのように、下から支えている筋肉群とその他にも前後左右から支えている筋肉がありますが、それらの上下前後左右の筋肉群が疲労やストレスの蓄積により徐々に弱くなっていったり、交通事故や打撲・捻挫・スポーツのしすぎなどが誘因となり、それらの筋肉群が弱くなっていくのです。

季節の変わりに多いのは、大腰筋が原因!
夏場は、汗をかくので水分が外に出ます、秋になり涼しくなると、水分が中に(体内に)こもりますので、腎臓が重くなり、腎臓が下方変位します。腎臓の後ろに大腰筋があり、これが収縮します。大腰筋は腰椎にべったりついてますので、腰の並びを悪くしぎっくり腰を発生させます。

関節の栄養不足の問題

関節の栄養不足の問題は、寒くなると体が寒さというストレスに抵抗して健康を支持しようとする人間の生命力として備わっている恒常性(ホメオスタシス)の働きにより、副腎からホルモンが分泌され、そのホルモンの生成にビタミンCが必要となり、体の中の組織や細胞中にあるビタミンCが使用され消費されるので当然、食生活などでビタミンCの摂取の少ない人などは特に仙腸関節の中のビタミンCも不足するようになってくる。その結果、仙腸関節の支持能力が低下し関節がズレてギックリ腰になってしまう場合が多いのです。