ぎっくり腰症状

ほんのちょっとした動作でおこる急性的な腰痛をぎっくり腰といいます。ぎっくり腰というのは通称で、医学的には急性腰痛症といいます。腰椎、または、仙腸関節(骨盤)起因により症状が違います。

すぐに痛くて動けなくなる場合と、ひねったときは何ともないのですが、数時間後からズキズキと痛くなり動けなくなる場合とがあります。

痛みの程度は人それぞれです。軽いぎっくり腰だと、歩いたりは出来ますが、座位から立ち上がる時やパンツを下ろす等、腰の関節に負担がかかる体勢になると鋭い痛みが生じます。

重症の場合は、痛くて寝返りを打つこともできなくなります。

どちらの場合も、痛みから逃れられる体勢をとっているときは大丈夫なのですが、体勢を変えるときに鋭い痛みが生じます。

腰椎起因の場合

以前から腰に問題を抱えている方が多いです。長年の無理が腰部に負担をかけ、椎間板に傷を作ります。それでもカラダは他で補正することで修復を図るのですが、補正作用も限界に来て、電気のブレーカーが落ちるようにぎっくり腰を発生します。背骨の下部が発生原因ですから、姿勢制御に必要な筋郡が麻痺してしまいますので、上体を支えることが辛く、トイレでパンツが脱げないなど姿勢制限が起こります。場合によりヘルニアに進行するので無理してはいけません。

骨盤起因の場合

骨盤はクルマのサスペンションみたいな役目をしています。ヒトの背骨は椎間板で連結された一本の棒状になっていて関節でそれぞれの可動範囲を制御しています。それはスムースな捻れとなってカラダが動くようにデザインされています。その動きを仙骨で受け止め左右の寛骨で正反して常に重心を取れるように働く(仙腸関節)のが骨盤の役目です。そこに問題があるとサスペンションの効かないクルマと同じでまともに歩けなくなります。左右どちらかの臀部の奥の方に痛み、下肢に続く疼痛等が起こります。

急性におこる腰痛は、患部は必ず熱をもち炎症をおこしています。

熱をもつのは毛細血管が切れて内出血をおこし、動脈血が患部に流れてくるからです。腰をいためてから、少し時間がたってくるとズキズキとした脈打つ痛みがやってきます。

炎症ですから温めてしまいますと、治癒を遅らせてしまいます。