ぎっくり腰とは

いわゆる「ぎっくり腰」は、突然に腰痛が起こった状態をいいます。症状の名前であって、病気の名前ではないのです

ドイツでは、「魔女の一撃」とも言われるほど、つらくて痛いぎっくり腰。「顔を洗おうと中腰になったらギクッときた」、「ゴルフのスイングをしてぎっくり腰になった」など、日常生活の何げない動作で痛みが出てしまう人が多いようです。

当院のクライアントの中には咳をしただけでひどいぎっくり腰になった方もいらっしゃいます。

ぎっくり腰とは「急性腰痛症」のことで、脊柱や骨盤の筋肉、筋膜、じん帯、軟骨が損傷している状態のことを言います。

原因は椎間関節のねんざをはじめ、さまざまですが、ぎっくり腰は椅子に座りっぱなしの環境の人が多くかかるというデータがあります。

座りっぱなしの姿勢を続けると、体重が腰にかかってしまい、血液の循環が悪くなるので、腰に負担がかかりやすいのです。

予防策としては、

長時間の座りっぱなしをやめ、時々椅子から立ち上がり、背骨を伸ばす。

腰に負担がかからないように、太り過ぎの人は減量する。

腹筋・背筋をバランスよく鍛える。

中腰で重いものを持ち上げたりしない。

などが有効です。

もし、ぎっくり腰になってしまった場合は、とにかく痛みが和らぐまで安静にすることが一番です。

仰向けでも横向きでも、なるべくラクな姿勢をとってください。まっすぐの姿勢のまま寝ると腰に圧がかかってしまい、かえって悪化させることになるからです。

そして痛みが和らぎ、うつぶせの姿勢がとれるようになったら、痛みの中心にそって、冷やします。

急性の炎症ですから3日ぐらいは患部を温めないようにして、冷やしてください。