骨盤が歪むのには理由があります
骨盤の歪みは、無意識のうちに上半身の歪みを調整しようとする身体の働きによって生じることがあります。その仕組みを簡単なテストで確認してみましょう。
まず、椅子に座り、足をまっすぐ正して骨盤を中立な状態に整えます。その状態で両腕を前に伸ばし、内側へねじってみます。
すると、上半身に歪みがある場合、左右のねじれ方に差が生じます。下の写真では、右腕のねじれが浅いことがわかります。
次に、右足を上にして足を組んでみます。
すると、左右の腕のねじれ方が揃いました。これは、骨盤にあえて歪みを作ることで、上半身の歪みを逃がし、全体のバランスが取れた状態になったことを意味しています。
では、左足を上にして足を組んでみるとどうなるでしょうか?
再び右腕のねじれが浅くなり、バランスが崩れた状態に戻ってしまいました。
この簡単なテストからわかるように、彼女の身体は、右足を上に組むことで上半身の歪みをうまく逃がせる構造になっていたのです。
骨盤の歪みは、単なる「悪い姿勢」の結果ではなく、身体全体でバランスを取ろうとする仕組みの一部とも言えるのです。
続きます。