■ ファーストアジャストメントで使用されたテーブル
こちらの写真は、1895年にD.D.パーマーが世界で最初にアジャストメントを行った際に使用したとされる初代アジャストメントテーブルです。
このテーブルは後に2分割式に進化していきます。現在のカイロプラクティックテーブルの原型とも言える貴重な形状です。
■ カイロプラクティックで「ベッド」ではなく「テーブル」を使う理由
カイロプラクティックでは、施術の目的が「休息」ではなく、正確なアジャストメントによる神経伝達の回復にあるため、リラックス用のベッドではなく、構造的にしっかりとしたテーブル(施術台)が使われてきました。
D.D.パーマー、そして息子のB.J.パーマーの時代から、アジャストメントの正確性を支えるこの文化は受け継がれています。
■ カイロプラクティック黎明期の貴重な資料写真
以下は当時の施術スタイルや使用されたテーブルを示す非常に貴重な写真です。
▲ D.D.パーマー(1910年)。原点にして哲学者でもありました。
▲ 1911年当時のテーブルと施術風景。
▲ プローンスタイル(うつ伏せ施術)もすでに確立されていました。
▲ B.J.パーマーによる「BJスペシャル」テーブル(1934年)。
▲ 膝胸(ニー・チェスト)スタイル。現在も一部のカイロプラクティックで用いられています。
▲ B.J.パーマーが施術するサイドポスチャースタイル(1938年)。
■ テーブルの歴史を知ることで、技術の背景が見える
こうしたテーブルの進化は、アジャストメントという技術が「正確性・再現性・安全性」を追求してきた証でもあります。
私たちの使用するテーブルにも、この歴史的な技術と哲学が息づいています。
ぜひ、施術を受ける際はこの背景にも思いを馳せてみてください。