客観性の追求

neurocalograph

かつては、サブラクセイションの発見にはメリックシステムや患者の症状が重要な判断材料とされていました。しかし、N.C.M.(ニューロカロメーター)の開発により、その判断基準が大きく変わっていきます。

B.J.パーマーが提唱した「メジャーとマイナー論」に基づき、一つのサブラクセイションと、それに伴う複数の代償的ミスアライメントを明確に分けるため、N.C.M.による温度検査とレントゲンによる構造的確認がセットで用いられるようになりました。これにより、これまでの主観に依存した検査から、誰もが再現できる客観的なアプローチへと進化していったのです。

さらに1928年には、検出結果をグラフ化して記録する「N.C.G.H.(ニューロカログラフ)」が登場。これは現代のTytron-C5000サーモグラフィーの原型とも言えるもので、施術の一貫性と進捗の検証を可能にしました。日々の記録を蓄積・分析することで、カイロプラクティックの在り方そのものを変革していったのです。