坐骨神経痛というのは病名ではなく、症状に対する呼び名です。
脊椎腰部からでている坐骨神経が、何らかの原因で圧迫などの干渉がおこり障害を受けた為におこる神経痛です。
下半身を通る坐骨神経の経路と分布領域である臀部から太ももの後ろ側にかけて、シビレや鋭い痛みがあります。下腿やかかと、足の裏まで痛みがある場合もあります。
中・小殿筋、腰方形筋に問題がある場合
中・小殿筋はスポーツ外傷、転倒、落ちる物を防ごうとした時に痛め易い筋肉です。立位姿勢では痛みをあまり感じませんが、 座位だと骨盤上部に痛みが出たり、足にシビレが出ます。左右どちらか、若しくは両方のお尻の上あたりを押さえると痛みを感じる場所があったり 、 無意識に揉んだり、押したりしていることあります。
中殿筋の場合はさらに進行すると腰方形筋など他の筋肉にも症状が進み範囲が広がっていきます。
腰方形筋は骨盤上部の左右から第12胸椎にかけて存在します。床から物を持ち上げる動作のときや長時間または繰り返し、体を曲げたり捻ったりした時に痛みやすく、立ったり座ったりの動作時に痛みの出現が多いです。
坐骨神経痛の症状は、特に動いていなくても、ももから足の裏にまで痛みを感じることがあります。ある日突然に、太ももの痛みやしびれが現れてるケースもあります。急性腰痛のように急性的な痛みではなく連続的に起こってきます。また痛み以外に下肢のシビレや歩くのもつらいと感じる場合もあります。
原因は梨状筋の圧迫にあります。
梨状筋は、骨盤の中心にある仙骨から股関節に向かって、お尻を横切るように付いています。
この梨状筋のすぐ下を坐骨神経が走っているため、梨状筋に異常な緊張状態が起こると、神経を圧迫してしまうのです。
坐骨神経痛の痛みが骨盤起因の場合、骨盤が前方に変位し梨状筋が伸張されて起こると考えます。骨盤が機能障害を起こす原因として、常に骨盤が歪まなければ上半身の歪みを逃せない状態になっていると考えられます。そして、この状態では、梨状筋にストレスが加わり、梨状筋症候群の原因になるのです。
上部頚椎カイロプラクティックでは背骨が歪む原因は首のズレにあり、それを正すことで、骨盤・仙骨の歪ませる理由を解消、梨状筋の機能を正常化します。 これによって、首の調整だけで坐骨神経の圧迫が取れ、坐骨神経痛は解消されるのです。