Dis-ease(ディス・イーズ)とは?カイロプラクティックで考える身体の不調状態
Dis-ease(ディス・イーズ)は、カイロプラクティック独自の概念で、Disease(病気)という言葉をもじって生まれました。これは単に「病気」ではなく、「生命活動のスムーズさが失われている状態」を意味します。
人間は常に活動しています。その活動は、私たちの体に内在する叡智=インネイト・インテリジェンス(Innate Intelligence)が、物質と時間の限界に適応しながら最善の方法で管理しています。
しかし、サブラクセイション(神経干渉)があると、情報伝達にノイズが生じ、活動の質が低下します。この状態がDis-ease。例えるなら、電波は繋がっているけれども、速度が遅く、スムーズに動かない——そんな状態です。
easeは「容易さ」、つまりスムーズな活動を意味する言葉。そこに「反対」の意味を持つ接頭辞Dis-が加わることで、「容易でない=本来の機能が妨げられている状態」と訳されます。
例えば、風邪をひいたときの免疫反応は、体がウイルスに適応している健全な活動です。一方、Dis-easeの状態とは、その適応力が弱まり、対応が遅れている状態と考えられます。
極端に言えば、手を伸ばせば取れるはずのものが届かないような状態。これがDis-easeです。機能しているように見えても、活動が鈍く、時間がかかる。
カイロプラクティックの本質は、このDis-easeを引き起こす原因であるサブラクセイションの解消にあります。つまり、「イージー」な身体状態を「Dis」っている(妨げている)のがサブラクセイションなのです。
本来の健康とは、スムーズに、容易に、生命活動が行える状態。その実現のために、私たちは日々アプローチしています。
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