肩こりがひどく、肩こりの治療として、しょっちゅうマッサージを受けている人がいます。
マッサージをしてもらった直後は楽になるのですが、しばらくするとまたすぐに肩がこってきます。
肩の筋肉がほぐれると血行がよくなり、疲労物質が流されるので一時的に楽になります。ところが、肩こりになる原因に対して何もなされないと、すぐにまたつらい症状がぶり返してしまいます。
軽度の肩こりの人はそれでもだいぶ楽になりますが、慢性的な肩こりをかかえている人は肩こりになる原因を探り出し、その原因を改めていく必要があります。
対症療法ではなく自然療法
生き物は可能な限り生き延びるように進化してきました。生まれた瞬間から生き抜くためのカラダシステムを持っていて、自然治癒力と言われるチカラで健康を保っています。
肩こりは病気ではありません。
引越しなどの肉体労働の筋肉痛は時間とともに治まります。
なぜ、慢性的な肩こりは時間とともに解放されないのでしょうか?
筋肉が常にチカラを使い続けなければならない状態と、カラダシステムが判断しているからです。
対症療法は症状である筋肉を直接アプローチして緩和処置を施します。
自然療法はカラダシステムが干渉されずに最大限働くことができるような身体環境に戻すだけで、あとはカラダシステムに委ねます。
風邪をひいて熱、鼻水、くしゃみで辛い症状も体内に侵入したウイルスをカラダシステムが免疫作用で駆除して起る生体反応です。時間とともに、いつのまにか症状は治まり、気にもなりません。
肩こりも、同じようにいつのまにか感じなくなるのが自然療法です。
姿勢が良くなり肩こりを起こさないカラダに!
肩の筋肉は頭や首を支えるために、多大な負担がかかります。 人間の頭はボーリングボール(4〜5kg)と同じくらい重たいもので、頭の重心が狂うと肩や首の筋肉に負担が大きくなります。
背骨は椎体という個別の骨を椎間板で連結した柱です。頭蓋骨と背骨をつなげる頸椎1番は、頭の動きをサポートするためのジョイントデザインになっており、脊柱で唯一椎間板がありません。受け皿のような形で頭蓋骨とすぐ下の頸椎2番の間で機能して、脊柱において最大の可動域を持っています。
上部頸椎カイロプラクティックでは、頸椎1番の可動制限を正すことでご自身がもつ本来の均整のとれた姿勢に戻っていただきます。
それは他者が施す治療ではなく、ご自分の内在するカラダシステムが自主的に活動し、負担のかからない姿勢制御を行うことで、その時々の最良な姿勢を表現し始めます。
そして、頭は常にベストな姿勢位置を保ち、首や背中の筋肉の負担がなくなり、慢性的な肩こりを起こさない身体に変わっていくのです。