肩こりとは
肩が「重い」「だるい」「痛い」等の感覚を、総称して「肩こり」と呼びます。 肩こりは人間が直立歩行を始めた時からの宿命といわれています。人間の頭の重さは体重の8%(約4〜5Kg)で、 通常は背骨のS字カーブが頭の重みをうまく分散させています。
しかし、長時間、悪い姿勢や無理な姿勢が続くと、 骨や筋肉に負担がかかって疲労してしまいます。ほとんどは自然に回復しますが、循環不全により慢性化する場合もあります。
肩こりは病名ではなく症状名
肩こりとは病名ではなく症状。首の付け根から肩甲骨にかけての筋肉がこわばったような重苦しい不快感を指します。
専門用語では、頸肩腕症候群(けいけんわんしょうこうぐん)といいます。
肩こりはなぜ起きるのか?
筋肉の細胞、筋線維が太くなったり、細くなったりすることで、静脈や毛細血管の血液はうまく流れます。しかし、筋肉が緊張しなければならない理由(姿勢)がなくならない限り、筋肉は膨張したまま。
そのため、静脈や毛細血管が圧迫され、血行障害が起きる。その結果、筋肉に疲労物質、乳酸がたまり、神経を刺激してこりや痛みになる。痛みを感じると、筋肉はさらに膨張して、血行が悪化、疲労物質はさらにたまってしまう悪循環が肩こりです。