肩こりを肩だけで見ないことが大切です
肩こりというと、肩の筋肉そのものに原因があると考えられやすく、つらい部分をほぐす、温める、揉みほぐすといった対処が一般的に行われています。
もちろん、その場で楽になることは大切です。
しかし時間が経つと、また同じ場所が重くなる、だるくなる、張ってくると感じる場合には、肩だけを見ていては十分ではないことがあります。
肩こりを理解するためには、肩という部分だけでなく、身体全体の働きから見る視点が大切です。
身体は常に調整されながら働いています
人の身体は、呼吸、体温調整、姿勢維持、睡眠、消化、回復など、多くの機能を無意識のうちに調整しながら保っています。
何も意識しなくても立てること、歩けること、疲れても回復へ向かうことも、身体が常に働いているからこそ成り立っています。
この働きを支えているのが、神経の働き(カラダの働き)です。
神経は身体全体へ情報を伝え、必要な場所へ必要な働きを届けながら、全体のバランスを保っています。
肩こりも身体全体の働きと関係しています
肩の筋肉は、ただ固くなっているだけではありません。
頭を支える、姿勢を保つ、身体のバランスを取るために働いた結果として、緊張が続いていることがあります。
つまり肩こりは、肩そのものの問題というより、身体全体の調整の結果として現れている場合があります。
上部頸椎(首の最上部)は重要なバランス部位です
その中でも重要なのが、上部頸椎(首の最上部)です。
上部頸椎は、頭と背骨をつなぐ部分であり、頭の位置、姿勢の安定、身体全体のバランスと深く関わっています。
人の頭は約4〜5kgあるといわれ、この位置が安定することで、首肩への負担は分散されやすくなります。
反対に、頭の位置が安定しにくくなると、首や肩の筋肉が補正のために働き続け、肩こりとして現れることがあります。
なぜ首の最上部が全身に関係するのでしょうか
身体は頭の位置を基準にバランスを取る性質があります。
そのため、首の最上部の状態は、首肩だけでなく、背骨、骨盤、立ち方、重心の置き方にも影響しやすい特徴があります。
わずかなバランス変化でも、身体は倒れないよう全身で補正を行います。
その結果として、肩に負担が集中することがあります。
サブラクセーション(神経の働きへの干渉)とは何か
日常生活での姿勢習慣、繰り返す負担、精神的ストレス、睡眠不足など、さまざまな要因によって、身体が本来の調整を行いにくくなることがあります。
この状態を、カイロプラクティックではサブラクセーション(神経の働きへの干渉)と捉えます。
神経の働きが十分に発揮されにくくなると、姿勢保持や筋肉の調整にも負担が生じ、身体は無理な補正を続けやすくなります。
その結果として、首肩への負担が増え、肩こりが繰り返されることがあります。
身体には本来、整え・回復し・維持する働きがあります
カイロプラクティックでは、身体には本来、整え・回復し・維持する働きが備わっていると考えます。
これをインネイトインテリジェンス(身体が本来持つ、整え・回復し・維持する働き)と表現します。
傷が自然にふさがること、疲れて眠くなること、休むと回復へ向かうことも、その一部といえます。
この働きが十分に発揮されやすい状態では、身体は無理なくバランスを保ちやすくなります。
カイロプラクティックの目的は症状だけではありません
肩こりそのものを直接どうにかすることだけが目的ではなく、身体全体の働きが十分に発揮されやすい状態へ導くことを大切にしています。
その結果として、姿勢バランスが整い、首肩へ負担が集中しにくい状態へ向かっていきます。
これは肩の筋肉を無理にゆるめるのではなく、筋肉が頑張り続けなくてもよい状態を目指す考え方です。
肩こりは身体全体から見ることで理解が深まります
肩こりが続くと、どうしてもつらい部分だけに意識が向きやすくなります。
しかし身体は部分ごとに分かれて働いているのではなく、全体がつながりながら働いています。
そのため肩こりも、肩だけではなく、姿勢・神経の働き・上部頸椎・全身バランスという視点で見ることで、これまでとは違った理解につながることがあります。