近年、長時間のデスクワークや車の運転などで同じ姿勢をとり続けるライフスタイルから肩こりを訴える人が増えています。その他にも精神的な緊張,ストレス,過度のスポーツなども肩こりの原因となります。
長時間座ったままデスクワークを続けると、重い頭を支えるため首や肩の筋肉が緊張した状態になり、次第にこわばってきます。すると筋肉の緊張,こわばりにより毛細血管が圧迫され血行が悪くなり、乳酸などの疲労物質が血中に取り込まれず筋肉中に残るようになってしまいます。
疲労物質が充分摂り切れていない筋肉の硬直による血行障害が肩こりです。疲労から充分回復できない筋肉はさらにこわばり、ますます血管を圧迫していくという悪循環になってしまいます。
さらに、血行が改善しないと固くなった筋肉が末梢神経を圧迫し、傷つけてしまいます。そのため、肩こりだけでなくひどい場合はしびれや痛みも起きるようになります。
肩こりを解消するには同じ姿勢を長時間に渡ってとり続けないよう気を付け血行をよくするのが一番です。マッサージやちょっとした体操なども大変効果的ですが根本的な原因が肩にない場合はすぐに戻ってしまいます。
肩の筋肉は頭や首を支えるために、多大な負担がかかります
人間の頭は 体重の約8パーセント(体重50Kg=4Kg)ボーリングのボールと同じくらい重たいものです。そして、頭の位置は姿勢の重心をバランスさせる役割を無意識のうちに行っています。
姿勢が悪い人は、重心のバランスを取るために頭の位置を身体の真上にとどめることが出来ず、前に突き出したり、左右どちらかに傾いていたりします。デスクワークなど下を向いた作業も、同じく頭の位置を身体の真上にとどめることが楽ではありません。
ボーリングのボールと同じ重さの物を真上で支えられず前に突き出せば、重さを支える筋肉の負担も増えていきます。しかも、生活活動している時間は常に肩や首の筋肉に力が入っている状態が続くのです。無意識のうちに。
これが大半の肩こりの原因です。
重い頭の負荷を支えるために頑張っている首や肩の筋肉を、原因である姿勢などを改善させないでマッサージなどの筋肉緩和をしても、しばらくすると肩こりを繰り返すことになってしまいます。
肩こりの原因
肩こり、腰痛ほど多くの人が経験している辛さは無いといってもよいかもしれません。誰もが経験しているだけに、「自分だけではない」「よくあること」と軽く考えている方も多いようですが、実は簡単に考えてはいけない状態です。
肩こりは、首や肩の筋肉が緊張して硬くなり、心臓と脳の血液循環が悪くなっている状態です。脳で使用された血液が心臓に戻り、心臓で作られた新しい血液が脳に送られるという当たり前の循環が行われにくくなるという悪循環で脳圧があがり、頭痛やめまいを起こす原因にもなります。
肩こりをクイックマッサージなどで解消しようとする方も多いようですが、緊張している筋肉にアプローチしますので、その時は一時的に血流がよくなって気持ちが良いですが、身体の歪みの原因を解消しないので、歩いているうちに、背中から首に歪みが伝わり、同じ症状が再発してしまいます。
肩こりは肩に原因があることはほとんどないので、全身のチェックが必要になります。
上部頸椎にズレが存在すると
頭を支える上部頚椎が正しく機能しないので、よい姿勢をとろうとしても、気がつくとすぐに悪い姿勢に戻ってしまいます。両脚に均等に体重がかからないので、片方の足に体重をかけて立ちます。座ると歪みを補正している骨盤が固定されるので、足を組んだ方が落ち着きます。
このような状態に思い当たれば、一度上部頸椎カイロプラクティックを試してください。どこにいっても良くならなかった肩こりから開放されることでしょう。