背骨はどんな構成でなりたっているのでしょう?
人間の背骨は24個の骨があり、それぞれの骨は連動して動きます。骨と骨の間にはショックを吸収する椎間板があり隙間から神経が出ています。 その椎間板は繊維輪と髄核で構成されています。
椎間板ヘルニアとは何か?
ヘルニアとは臓器の一部が本来あるべき所から逸脱した状態をいいます。骨と骨をつなぐ椎間板の中に存在する髄核が繊維輪を破って膨れて飛び出ししまう事を椎間板ヘルニアと言います。
飛び出した髄核が神経などを圧迫する事により、激しい痛みや痺れなどの症状を引き起こすのです。
わかりやすく例えると、おまんじゅうのアンコが、皮を飛び出して膨れてしまったものが椎間板ヘルニアなのです。
椎間板ヘルニアのタイプ(種類)
椎間板へルニアには大きくわけると2つのタイプがあります。
脱出型と膨隆型です。
繊維輪に亀裂が入り、そこから中の髄核が繊維輪を完全に飛び出すのが脱出型です。症状は激しくでることが多いですが、半年くらいで症状が落ち着くことが多い。
繊維輪に亀裂が無く、髄核が繊維輪から飛び出さず、髄核と繊維輪が一緒に膨れ出る 。これを膨隆型といい、症状は長引く事が多いようです。
神経根の圧迫のされかたによる体の傾きと痛みの関係
椎間板ヘルニアには脱出型と膨隆型とがあると先ほど述べましたが、圧迫のされかたによって症状の現れ方も変わってきます。
また内側・外側、どちらかに神経根が圧迫されるかによって、痛みを回避する為に体を無意識に傾けたりしてバランスをとったりします。
上部頸椎のズレによる姿勢制御の干渉
背骨で1番可動域が大きく、唯一椎間板が存在しない一番上の骨、頸椎1番にズレが起きると頸椎2番から下の椎間板で連結された脊柱は中立性を失い、それをバランスするために骨盤を歪ませます。
脊柱への歪みの構造的ストレスは椎間板を傷つけ、ヘルニアの原因になります。
頸椎1番のズレによる姿勢制御の干渉が残っている限り、ヘルニア部位への構造的ストレスは続きます。手術をしても再発するのはそのためです。