椎間板ヘルニアの一般的な治療法
椎間坂ヘルニアの治療は病院では軽い症状では安静を指示し、日常の注意点を指導します。活動時には装具療法としてコルセットを着用させます。
痛みやシビレに対しては、非ステロイド系抗炎症剤やビタミンB製剤、筋弛緩剤などの薬物療法と、腰椎牽引療法や温熱療法、電気刺激療法、ストレッチなどの理学療法が行われます。症状が重い場合には神経ブロック療法を行うこともあります。
近年、ヘルニアは自然に消退縮小することが解ってきました(マクロファージなどによる貪食作用によってヘルニアが小さくなる)ので、このような保存療法を3~6ヶ月行ってヘルニアの縮小を待ちます。
しかし、これらの保存的治療で改善の得られない時や、膀胱直腸障害や耐え難い痛みの伴う場合、緊急を要して手術を考慮します。
又、最近話題になっているレ-ザ-治療は線維輪が壊れていないヘルニアに対して効果的で、患者さんに対しても負担が少ないと言われています。
ただ、レーザー治療は日本では現在、保険治療の対象外で、 20 ~ 30 万円程度の自費扱いになっており、気軽に受けることができるには、もう少し時間がかかりそうです。
2種類のカイロプラクティック
アメリカで生まれたカイロプラクティックは、日本国内において正しく伝わっていないのが現状です。大多数の方がカイロプラクティックと整体の違いをわからない、同じと思っているようです。
そして、カイロプラクティックにも沢山の流派みたいな多数のテクニックが存在します。それぞれが独自の理論で健康に導こうとしています。それらは、2つの流れに分かれます。
症状を楽にすることを目的に症状へのアプローチをおこなうミックス・カイロプラクティック。
対症療法といわれる緩和処置がメインになり、第三者が外側から症状の原因を探します。
ほぼカイロプラクティックを名乗る大多数がこれにあたります。
世界的にも少数派ですが、症状にはとらわれず生まれ持ったカラダシステムの伝達干渉(妨害)を見つけ、干渉のない状態の維持管理だけを目的とするストレート・カイロプラクティックがあります。
ストレートカイロプラクティックの本流である、上部頸椎カイロプラクティックでは、ヘルニアをおこした原因は構造的ストレスにあり、それは唯一椎間板が存在しない頭蓋骨と背骨をつなぐ頸椎1番の可動性制限にあると考えます。
カイロプラクターが症状を治療するのではなく、ご自身の治すチカラが本来の活動を発揮出来るように、邪魔している原因を管理することだけで、ご自身のカラダシステムが症状を解決してくれるという自然療法です。
あなたの身体の不調の原因を正確に分かっているのはあなた自身です。それを正すことが出来るのは唯一あなた自身です。治すチカラが邪魔されずに発揮することさえ出来れば問題は解決するのです。