腰痛、肩こりは姿勢の歪みから
腰痛、肩こりほど多くの人が経験している辛さは無いといってもよいかもしれません。
誰もが経験しているだけに、「自分だけではない」「よくあること」と軽く考えている方も多いようですが、実は簡単に考えてはいけない状態です。
腰痛は、体幹を支える負担に腰の筋肉が耐えきれなくなり、腰に痛みが起こります。構造的ストレスの掛かる部位により痛める部位が変わります。背中に近い腰部が重だるい。骨盤の際の奥に鈍い痛み。臀部の奥の痛み。と、様々な腰痛があります。
腰部の筋肉が常に緊張していますので下肢に流れる血液の流れを干渉し、冷え性の原因にもなっています。そして、下肢へと続く神経をも干渉し始めると坐骨神経痛に発展してしまいかねません。
肩こりは、首や肩の筋肉が緊張して硬くなり、心臓と脳の血液循環が悪くなっている状態です。脳で使用された血液が心臓に戻り、心臓で作られた新しい血液が脳に送られるという当たり前の循環が行われにくくなるという悪循環で脳圧があがり、頭痛やめまいがおきます。
腰痛と肩こりも関係ないように思われますが、同じ原因から始まっている
腰痛・肩こりの原因は、骨格バランスの崩れ、硬くなった筋肉、血液循環の悪さに大別されると言われています。それらの状態を作り出すのが、姿勢の悪さなのです。
姿勢を正そうと、顎を引き胸を張ったりとすると過度な緊張を首や背中にかかる事になり楽ではありません。
腰痛をお持ちの方の腰部の筋肉、肩こりの筋肉、どちらも緊張した状態が続いているでしょう。緊張状態=力を入れている状態です。力を入れ続けなければいけない理由がカラダにはあるのです。
カラダは常に最善のバランスを保とうと生体活動を行なっています。姿勢制御も同じです。
地球には重力があります。2本の足で生活を行う我々人間は常にバランスをとりながら姿勢を保っています。それは全身の筋肉を使い姿勢を制御しています。
最良のバランスまで到達できていない状態なのに、最良のバランスになれるまで頑張り続けていることが慢性的な筋肉の緊張の理由であり、姿勢を崩す原因(構造的ストレスポイントを作る)です。
腰痛や肩こりを楽にしたいのに、姿勢を正すことが楽にできない。良い姿勢を保とうとして頑張るということも筋肉に緊張を起こすことなのです。
原因を正すだけで姿勢は変わる
対症療法では緊張した患部をゆるめるために、いろいろなことを行います。一時的に緩んだ筋肉はリラックスしているようで血流も流れ楽に感じるでしょう。
それは力を入れていない状態です。カラダは姿勢を正す必要があって筋肉を緊張させていました。必要な力がなければ姿勢を保つことができません。力を必要としますのでまた筋肉が緊張して同じことを繰り返すことになるのです。
上部頸椎カイロプラクティックでは、最良の姿勢バランスまで到達できていない原因は、それを干渉するものが頭部と背骨をつなぐ第一頸椎に存在すると説明します。
その機能を正すことで最良のバランス姿勢が実現され、腰痛や肩こりを起こしていた筋肉の緊張の理由を解消することができます。
原因を正さないと、いつまでも同じ症状が繰り返されることになるのです。