腰痛骨盤矯正

腰痛の症状を起こす原因は背骨、または骨盤のどちらに構造的ストレスが集中したかにより分かれます。

背骨のストレスを逃す骨盤の役目

腰椎(背骨)が原因の腰痛は慢性的な構造的ストレスに椎間板に変性を起こしているケースが多く、そのストレスが患部に常に掛かっている状態のためなかなか治りません。

Static Scoliosis

骨盤の役目は上半身の動きを受け止め2本の足で立ち続けることです。クルマについてるサスペンションをイメージすると分かりやすいです。背骨の動きに合わせ、常にバランスを取るために歪み続けます。

骨盤が痛みの原因の場合は、その逃すための働きに仙腸関節や臀部の筋肉群が耐えきれずに起きています。急性痛な場合が多く、比較的短期間で和らぎますが、最後のしこりのような小さい局所痛が残り、骨盤が常に歪んでいるため治りにくいので骨盤矯正が行われます。

骨盤を歪ませる理由は楽だから

骨盤を歪ませることは、カラダにとって必要な働きで、骨盤は歪むことでストレスを逃しています。骨盤矯正で歪みを逃しても一時的で、腰に集まる構造的ストレスを無くさない限り、骨盤は歪み続け、腰痛は再発する可能性が残ります。

腰痛に骨盤矯正は必要ない

中立な骨盤は、全体を見たときだいたい左右対称です。恥骨が左右水平にピッタリと結合しています。横から見るとやや前に傾いています(前傾)。正面から見ると逆三角形をしています。(中立状態)
kotuban2

平らな椅子に正しく座ると骨盤の下端である両坐骨が強制的に水平になります。上半身に歪みの原因をお持ちの方は、骨盤の補正作用が行われず、背骨の歪みを逃がせないため、ストレスを無意識に感じ、足を組んで骨盤を歪ませた補正バランスを本能的に取りたくなります。

・イスに座るときに足を組む

・机に片ひじをつく

・床に座るときに横ずわりをする

・片足に体重をかけて立つ

など、これらの動作がクセになっている場合、骨盤を歪ませないと負担を感じる状態になっていると思われます。

骨盤矯正すれば上半身はバランスされるとの理論がありますが、椅子に座って骨盤が正常な位置にあっても、楽にならないのであれば違う問題があるということなのです。

骨盤の影響は腰痛だけではない

●骨盤の歪みは股関節や膝関節にも影響

骨盤が歪むと股関節や、膝関節の向きに左右差が起こります。例えば、左の膝は正面、右の膝が外を向いてしまうようなことが起こります。それでもヒトはつま先を前に向けて歩く習性がありますので、右の膝はねじれのチカラを受けながら動くことになります。重心も変化するので、股関節痛や膝関節痛の原因になります。

※ 仰向けに寝た時のつま先の向きで確認できます。

●骨盤の歪みは骨盤内の臓器の働きも影響

骨盤の歪みは子宮や卵巣など、骨盤内の臓器を歪ませ、圧迫する可能性もあります。そのため、女性ホルモンのバランスが乱れて生理痛や生理不順を引きおこしたりします。
また、腸も骨盤内にあるので、骨盤の歪みが原因で便秘もおこりやすくなります。

頭の位置と骨盤の機能が姿勢を作る

頭を支える頸椎に問題があると背骨のバランスもくずれます。重心の位置が後ろにずれたり、前にずれたりします。その結果、背中が丸くなったり、おなかが出っ張ったりします。 背骨のねじれは筋肉にも影響し、首のこりや頭痛をひき起こします。そして、上半身の歪みを骨盤でバランスをとるために骨盤が歪み補正作用が起こるのです。

上部頸椎カイロプラクティックでは骨盤を歪ませる原因、痛みを起こしている部位を痛め続ける根本的な原因の改善に、姿勢から考えてアプローチしています。