骨盤の歪みは原因なのでしょうか
腰痛の原因として「骨盤の歪み」が注目されることがあります。
実際に骨盤矯正という言葉も広く知られており、骨盤に意識が向いている方も多いのではないでしょうか。
しかし、ここで重要なのは骨盤の歪みをどのように捉えるかという視点です。
骨盤はバランスを支える役割を持っています
骨盤は、上半身の重さを支え、両足へと力を伝える身体の土台です。
同時に、背骨や頭の位置の変化に合わせてバランスを補正する役割も担っています。
つまり骨盤は単独で歪むのではなく、身体全体のバランスの中で変化しているのです。
背骨のストレスを受け止める骨盤の役割

腰椎に構造的ストレスが集中している状態では、背骨全体のバランスが崩れています。
背骨が歪んだ状態になると、本来分散されるはずの負担が一部に集中しやすくなります。
骨盤はそのストレスを受け止める役割を持っており、身体全体のバランスを保つために補正として働きます。
その結果として、骨盤の歪みが現れることがあります。
本来の骨盤は安定した状態にあります
本来の骨盤は、左右のバランスがとれた安定した状態にあります。

骨盤が安定している状態
この状態では、上半身の重さが均等に支えられ、無理な補正を行う必要がありません。
しかし身体全体のバランスが崩れると、この安定が保てなくなり、骨盤は補正として歪みを生じさせます。
骨盤の歪みは結果として現れます
骨盤の歪みは原因ではなく、身体がバランスを保とうとした結果として現れている状態です。
人の身体は、頭の位置を基準にして全体のバランスを保っています。
このバランスが崩れると、背骨が変化し、その影響を受けて骨盤が補正として動きます。
その結果として、左右のねじれや傾きが現れるのです。
神経の働きがバランスをコントロールしています
この身体全体のバランスは、神経の働き(カラダの働き)によってコントロールされています。
筋肉や関節の動きはすべて神経によって調整されており、無意識のうちに最も安定する状態を保とうとしています。
しかし、この神経の働きに乱れが生じると、バランスを適切に保つことが難しくなります。
その結果として、補正が必要となり、骨盤の歪みとして現れやすくなります。
原因は上部頸椎にあります
神経の働きに影響を与える重要なポイントが、上部頸椎(首の最上部)です。
この部位は頭蓋骨と背骨の接点にあり、身体全体のバランスをコントロールする重要な役割を担っています。
ここにサブラクセーション(神経の働きへの干渉)が生じると、身体全体のバランスが崩れます。
その結果、背骨や骨盤が補正として動き、骨盤の歪みとして現れるのです。
骨盤だけを整えても戻りやすい理由
骨盤だけを整えても、その背景にあるバランスが変わらなければ、再び同じ状態に戻ることがあります。
これは骨盤が原因ではなく、結果として現れているためです。
本当に見るべきポイントは、身体全体のバランスと、それをコントロールしている神経の働きです。
まとめ
骨盤の歪みは、身体全体のバランスの崩れによって現れる結果です。
そのため、骨盤だけに着目するのではなく、身体全体の構造と神経の働きを整えることが重要になります。
それによって、本来の安定した状態へと導かれていきます。